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中設楽の花祭りは神話に基づいた内容が多く見られます。花祭の主役の鬼を神の名前で、猿田彦命(榊鬼)、須佐之男命(山見鬼)、大国主命(茂吉鬼)と呼びます。 |
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設楽の里に神が舞う東の空に昇る曙光と「岩戸開き」の舞が、幻想的かつ神秘的な競演の空間を醸し出し、集う者たちをまさしく神話の世界に誘います。 |
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猿田彦命は、役鬼の中でも重要視されていて、祭の当日は村内の家々を回り「反閇」を踏み、人々の厄と大地の悪霊をはらい、五穀豊穣、病気平癒、村内安全を祈願する神として崇拝されています。 |
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須佐之男命は、出雲の肥の河で八俣大蛇の生けにえになる姫を助け大蛇を退治し、体の中からひと振りの「草薙の剣」を取り出す「大蛇退治」の舞。須佐之男命に命を助けられた「稲田姫」の舞、姫の両親「足那槌、手那槌」の舞があります。 |
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最後の「湯ばやし」は4人の少年が両手に藁の「湯たぶさ」を持って舞います。この舞は、最も軽快で勇壮でもあります。舞のクライマックスともなると、釜の中の煮えたぎる湯を「湯たぶさ」でところかまわず振りかけます。 セイト衆はこの湯を浴びて1年の健康を祈願します。 |