「テーホヘ テホヘ」と夜を徹して繰り広げられる花祭は、鎌倉時代末期から室町時代にかけて、熊野の山伏や加賀白山の聖によってこの地に伝えられたと言われています。 数百年にわたる花祭の伝承を支えてきたのは、祭りに携わる地域の人々の、素朴でしかも、強固な信仰心であり、地域共同体としてのムラを挙げてのエネルギーです。人々は花祭を通し、八百万の神を勧請し所願成就、厄難除け、生まれ清まりを祈願します。 昭和51年(1976年)に国の重要無形民俗文化財に指定され毎年11月上旬から1月中旬にかけて町内10ヶ所で約40数種の舞を夜を徹し盛大に行われています。 その形態は多様ですが、拍子や舞式等の違いから、大きく「大入系」と「振草系」に分けられますが、「小林」のように両系統と趣が異なる地区もあります。 また、明治初期に行われた廃仏毀釈は、花祭にも大きな影響を与えました。
花祭の持つ宗教性が、鎌倉・室町時代に活躍した修験者たちの宗教性と相通ずることから、祭りがはじまった時期を、修験者たちが遊行・布教を行った約700年前と推定しています。
現代の花祭は一言でいえば祭り場に招いた神々に酒食と舞を献じて種々の願いを奉じる、立願の祭りと言えます。
花祭の根本思想は「生まれ清まり」であり、それを示す古文書をひも解くと、生まれ清まりのために浄土へ渡り、大法蓮華の花を手にする旨が記されています。
やはり一番の見どころと言えば、‘鬼の舞’でしょう。
花祭は東栄町の各地区で日程を変えて行われています。 2019年度の日程はコチラでご確認ください。 是非、実際に参加してみてください。