新たな時代に向かって!
東栄町は、今年(令和2年)町政施行65周年を迎えます。この間、歴代の町長のもとで、町議会議員をはじめ町民の皆様のご理解とご賛同をいただきながら、適正な行財政運営を維持し、少子高齢化対策、道路や水道をはじめとする各種インフラの更新整備、さらに病院経営を含む医療、福祉介護、保健施策など、本町が抱える多くの課題や直面した事態に向き合い、限られた財源の中で必要な施策に取り組んでまいりました。その取り組みがあってこそ、今日につながっており、東栄町があります。
しかし、一方で、多くの町村と同様に人口の減少に歯止めがかからず、過疎や少子高齢化がますます加速している現状も受け止めなければなりません。
これからの東栄町を託された私たちが、ともに今を生きる世代のために、そして、次の世代のために、これからの東栄町をどう描いていくのか、そのために今何をしなければならないのか。これまで取り組んできた各種施策の検証も含め、改めて考えていく必要があります。
地方自治の原点は、「ご近所の底力で助け合う」ことだと言われています。いろいろな現状課題はありますが、「この町を悲観せずに、誇りに思うまちづくり」こそが、いま必要だと思います。
世の中は、技術の進展が進み、あらゆる情報も簡単に得られようになり、社会全体がものすごいスピードで変わっていっています。一方で、東栄町では人口減少や少子高齢化が進行しており、町民の皆様、特に若い世代がこのまちの未来を不安に感じているのも事実です。そのような状況を打破し、これからの東栄町に期待の持つことができる町をつくっていかなくてはなりません。
人口の減少は続いているものの、地道な移住・定住施策を続けてきた結果、平成30年度は若干ですが社会増となりました。令和元年度も移住定住の動きは堅調に推移をしております。そして、数年後には三遠南信自動車道の東栄ICから鳳来峡IC間が結ばれ、さらには全線の100キロが開通し、リニア中央新幹線の開業となれば、この地域の状況は大きく様変わりすることとなります。
昭和、平成の時代が終わり、新たな令和の時代を迎え、3年後、5年後そして10年後、「人が少なくなったけど、このまちが好きだ」「私はこの町のいいところをたくさん知っている」、町民のみなさんにそう言ってもらえる東栄町をともに創っていきたいと思います。
そのためにも、平成30年4月に施行した「東栄町まちづくり基本条例」に基づき、責任を持って、次の世代につながるまちづくりを進めてまいりますので、どうかよろしくお願いいたします。
東栄町長 村上 孝治
町長へのメッセージは t-tyoutyou@town.toei.lg.jp までお願いします。
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